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快適に暮らせる「木の家」をお施主様と二人三脚でつくり上げる工務店 株式会社奥山建設 代表小林大介と妻むらおかみほ夫婦です。 埼玉県在住。


by fp-okuyama
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木質構造を知る

こんにちは、小林です
構造塾初参戦です。
木質構造を知る_d0080906_19414314.jpg
★M´s構造設計。

構造塾の存在を知ったのが3年前。ご縁に恵まれて本日始めて佐藤実さんの話を聞く事が出来ました。これから家を建てようと考えられている全ての方にお勧めのセミナーです。
※実務者向けだけでなく、一般ユーザー向けのセミナーも開催しているようなので是非チェックしてほしいです。

何故か、
大変判り易い内容です。木質構造について独学で勉強した僕ですが大変な時間が掛かりました。振り返れば十年近い年月、常に小さな疑問を抱えなが実務に望んでおり、都度都度解釈に困惑する事もありました。そんな内容を、短い時間で幅広く判りやすく捉えることが出来ます。構造はイメージで捕らえる事が大切なのですが、専門書は小難しい表現が多く読み解く為には忍耐力か構造力学的なセンスを求められます。また、はっきりとしないグレーゾーンが多く存在し攻略するのは本当に大変です。それを短時間でざっくりと理解できる講座は他に知りません。建築物の構造にまつわる責任は設計する建築士、作り手である工務店に在るのですがお施主様の認識も高まって欲しい分野です。

弊社では新築住宅の全てを耐震等級3以上の耐力を持つ設計とすることをルールとしています。

耐震等級1(建築基準法同等)の建物のリスクについてきちんと理解できている施工者はどれほどいるのでしょうか。

熊本地震の被害状況を精査し消費者へ正しく楽しく判りやすく伝えるメディアはあるのでしょうか。

他県の自然災害を自分事として受け止め街づくりのあり方を正直に考えている行政ってあるのでしょうか。

『誰かが考えてくれているだろう』という思い込みは建築業界の茶飯事なんだと思いました。想定外の地震が起きたとき、我が家は凶器ともシェルターともなるのです。想いも及びませんでしたが、強度の低い建物が揺れることの恐ろしさ、限界に到達し倒れた建物が道を塞ぎ救助が難航するという現実、物売りの為の広告戦略はこんなはずでは無かったという結末へとつながる事。建築基準法に定められている命を守るという最低基準の役割を正しく理解し、お施主様へ伝える役割が僕たちにはあるという事を改めて考えさせられるセミナーでした。

今後、我が家を建てられる多くのご家族が佐藤実さんの講義を耳にし住宅の木質構造について高い知識を身に付け住宅設計のものさしを正しく使う方法を身に付けて欲しいと強く強く思いました。

懇親会では、講義の裏づけを含め有意義なお話を伺うことが出来ました。先生始め、セミナーを企画してくださったFPグループの皆様どうもありがとうございました。


■■■ 木の家のぬくもり 明日が楽しみになる住まい 奥山建設 ■■■

木質構造を知る_d0080906_12343494.jpg


⇒ ホームページの設計施工例を更新しました。
ぜひご覧になってくださいませ。

by fp-okuyama | 2017-05-19 20:17 | 注文住宅設計 | Comments(0)