こんにちは。
小林です。
前回の続きです。
プレカット加工図を見ながら考える工夫のポイント例
柱のサイズについて。
105㎜角の柱と120㎜角の柱の使い分けがあります。
以前弊社では、構造的に大事な個所には120㎜角をそれ以外の箇所には105㎜角を使っていました。
合理的な設計といえますが、職人の視点では作業の複雑化が起きていると言えます。
間仕切り壁の厚みは柱のサイズによって異なる為、そこに立つ柱が105㎜なのか120mmなのかで15㎜異なります。
また、柱が真ん中(通り芯上)にあるのか寄せるのかによって壁の仕上がり位置が変わり、天井や床との取り合いが変化します。
そこに、造作収納や化粧仕上げとなる柱・梁、床の見え方などが関係してきます。
たかだか数ミリの話。
ですが、綺麗に仕上げる為に職人さん達は作り方をシミュレーションしてから作ります。
どう作ろうかなと考える時間が必要な訳です。
3次元のパズルを解くイメージです。
結果上手くいく事もあれば、上手くいかず作り直す事もあります。
成功7割、失敗3割の確率だっとしても、無駄が生じる可能性は大きいと言えます。
構造設計はシンプルに。
と考え数年前から構造の柱はすべて120㎜角とすることを標準としました。
納まりはずいぶんシンプルになり、ミスの発生率も下がりました。
なにより、加工計画(プレカット図の打合せ)にあった煩雑さが改善し早くまとまるようになりました。
時間の削減は、ほかの工夫を練る余力を生み出してくれます。
構造的にも、全部120㎜の柱で頑丈になったと言えます。
大工の手間次第なのですが、
大工さんの作業費が低い場合は現場で悩んでもらい、何度も作り直してもらう方が安く仕上がるのかもしれません。
腕の良い大工さんに妥当な手間を設定する場合は、無駄な作業が減るように工夫を考えるのが良いです。
マニアックな話、断熱や気密施工の精度も構造材の面が揃っているのはメリットなのです。
小さな工夫を積み上げて、より良い家を目指しています。
半透明にもなります。
クローズアップすると、棟木と登梁、垂木の接合部も確認できます。
これを半透明化すると、
登梁の引き寄せボルトと、小屋束の頭についているホゾパイプやドリフトピンの干渉について目視出来ます。
棟違い部分の垂木が、構造用面材分逃げているかもチェックできます。
とっても便利。
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