こんにちは、
小林です。
住宅性能診断士『ホームズ君』というプログラムを今年の初めに購入しました。
最終的な目的は、許容応力度計算と呼ばれる構造計算を社内で行えるようにする事です。
木造住宅の構造検討方法を大きく3種類に分けると、
レベル1 建築基準法における壁量計算で安全性の検討をする
レベル2 品確法における性能表示制度中の耐震等級によって安全性を検討する
レベル3 構造計算プログラムによる安全性の検討をする
といった感じです。
レベル1に比べてレベル3の方がより安全な家になるという意味では無いので誤解のないようにしてください。
レベルが上がるにつれてより緻密な計算が出来るようになります。
例えば、耐震計画を考える時、
建物の重さに地震の加速度が作用して揺れの大きさが決まります。重たい建物程大きな力が作用し、軽い建物は小さな力が作用する形です。
レベル1とレベル2では、標準的な重さの建物と想定したうえで地震力を決めているのに対して
レベル3では、実際の重さを検討しその重さに対する地震力を求めています。
屋根の重さは・・・キロニュートン。
壁の重さは・・・キロニュートン。
床と天井の重さは・・・キロニュートン。
と家一軒分の重さを計上するのですが、厳密に考えると仕上げ材の種類によって異なります。
防火仕様などで石膏ボード2重張りとかなる場合、より正確に算定する場合は2枚分の重量を見込むべきです。
太陽光発電パネルの重さは?
UBに溜まる水の重さは?
構造面材の重さは?
より正確な建物荷重の設定については、精度を求めれば求める程深みが広がる世界となっております。
この建物重量(荷重)が耐震設計の肝心な部分と言えます。
最近の高性能住宅はどんどん重量化しています。
例えば窓、昔は軽いアルミニウムや木と一枚ガラスで作られていたものがガラスが2枚3枚と増えかなり重たい物に変わりつつあります。
高性能化は重量化であると聞いたことがありますが、もっともです。
今後、トリプルガラスを採用した窓が一般的になっていくとすると
住宅は今よりもっと重たくなるのだと思います。
現状の標準的な重さの建物を想定した安全性検討よりも、
設計内容に沿って適した建物荷重に対して構造計算が出来ると良いなという思いです。
要するに、自社の手掛ける住宅の品質向上を目指して構造計算社内化を目指して勉強を再開しました。
有難い事に、ホームズ君の発売元にて木構造の第一人者山辺先生のWEBセミナーがあったので受講しました。大変参考になる内容で。
株式会社奥山建設
高坂の家完成見学会告知をホームページに掲載しました。
埼玉県ふじみ野市福岡中央1-1-14 049-262-2239