梁強度 ベイマツ無垢人工乾燥材を選ぶわけ
2007年 04月 05日
写真は、先月から熊谷市にて上棟している現場です。
梁(はり)は、ベイマツの無垢材で、人工乾燥した物を使っています。
写真のように升目状にした梁に、28mm合板を直接打ち付けることにより水平剛性が大きくなり、地震に強い家になります。
無垢材のベイマツを選んでいるわけは
■強度があるから
梁材は、垂直方向から荷重を受けるために、曲げ強度の高い材料を選定します。
一般的にヤング係数で比べることができます。(数値が大きいほどたわみにくい)
一般的に流通している木材のヤング係数は、平均して下記のように言われています。
ベイマツ:E110 カラマツ:E90 杉:E75・E90 ヒノキ:E90・E110・E130 ※注1
無垢材の場合、強度にばらつきが出るので、現場で使う梁材はE110以上を指定しています。
■梁背の大きな材料が流通しているから
石川県の地震では、古い家がたくさん壊れました。
私たちは50年後にも、家があるだけでなく、安心して住める家を造りたいと思っています。
そのために、
カラマツ・杉は、梁背(※注2)300mm以上の流通量が少なく、入手困難な現状があります。
ヒノキの梁材は、コストが高く、流通量が少ないため、一般的ではありません。
■水に濡れるリスクがあるから
世の中は、集成材で家をつくる方向に流れていますが、私たちは無垢にこだわります。
その理由はまたのちほど・・・。
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※注1 JAS規格製材で、機械によりヤング係数を測定し、等級区分されたものを機械等級といい、ヤング係数を表す際に使われます。
等級 曲げヤング係数(103kgf/cm2)
E50 40以上 60未満
E70 60以上 80未満
E90 80以上 100未満
E110 100以上 120未満
E130 120以上 140未満
E150 140以上
※注2 梁背(はりせい)とは、梁の下面から上面までの高さのこと。幅のことは梁幅と呼びます。
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